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相続とは何か
財産・権利・義務がすべて引き継がれる

人が亡くなると、その人(被相続人)が持っていた財産だけでなく、借金などの義務も含め、法律上のすべての権利・義務が一定の人(相続人)に受け継がれます。これを「相続」といいます。

相続の基本構造
被相続人
亡くなった方
財産・権利・義務
すべてが対象
相続人
受け継ぐ人
被相続人とは
亡くなった人。財産の元の持ち主。
相続人とは
財産を受け継ぐ人。配偶者・子・親など法律で順位が決まる。
相続開始のタイミング
死亡した瞬間に自動的に開始。手続き不要で発生する。
遺産とは
相続の対象となる財産の総称。プラスとマイナス両方を含む。

要注意

「財産だけ」受け継ぐわけではない

「相続=財産をもらうこと」と思われがちですが、借金・保証債務・未払いの税金なども一緒に引き継ぎます。

プラスの財産(受け取れるもの)

預貯金 不動産 株式・有価証券 自動車 生命保険金※ 著作権・特許

マイナスの財産(引き継ぐ義務)

借入金・ローン 保証債務 未払い税金 買掛金

※生命保険金は「みなし相続財産」として相続税の課税対象になる場合があります


相続する・しないの選択肢
  • 単純承認  プラスもマイナスもすべて引き継ぐ。何もしなければ自動的にこれになる。
  • 限定承認  プラスの財産の範囲内でマイナスを引き継ぐ。手続きが複雑で期限は3ヶ月以内。
  • 相続放棄  一切を引き継がない。借金が多いケースで有効。家庭裁判所への申立てが必要で期限は3ヶ月以内。

よくある疑問
相続は全員が必ずやらなければいけないの?
亡くなった方の財産があれば相続は自動的に発生します。ただし、相続放棄という選択肢もあります。財産がほぼなく、かつ相続人が手続きに同意している場合は事実上何も行わないケースもありますが、不動産がある場合は相続登記が2024年より義務化されました。
相続税は必ずかかるの?
かかるのは全体の約9%程度です。「3,000万円+600万円×法定相続人の数」という基礎控除があり、遺産の総額がこれを超えない場合は相続税はかかりません。まず基礎控除と財産総額を比べてみましょう。
遺言書がない場合はどうなるの?
遺言書がない場合は「法定相続」のルールに従い、相続人全員で「誰が何をどれだけ受け取るか」を話し合う「遺産分割協議」を行います。全員の同意がなければ分割できないため、相続人が多い場合や関係が複雑な場合は長期化することがあります。
いつまでに手続きをしないといけないの?
主な期限は「相続放棄・限定承認:3ヶ月以内」「準確定申告:4ヶ月以内」「相続税申告:10ヶ月以内」です。特に相続放棄は期限を過ぎると自動的に単純承認になるため注意が必要です。
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